毎年、自社に調査研究開発費を設け、社内提案型で近い将来に実用化可能となる、あるいは、様々なプロジェクトに
参加するための技術・機器開発に取り組んでいます。人材育成では、階層別・目的別研修を行い、自社内に多様な
専門家を育てることで、時代と社会が求める適切なエンジニアの誕生をサポートしています。
技術・機器開発
解析関連
当社技術を駆使した地盤モデルの構築と、事象に応じた解析手法の適用による地盤の評価技術向上
一般的な安定性・液状化解析から、FEMによる浸透流解析や変形解析および構造物との連成解析まで、様々な解析技術を保有しています。近年の地震や豪雨などによる斜面や堤防の被災現場では、地質調査から解析・設計までを実施。高品質な調査データと解析結果による検討で、地質リスクを回避・低減した安心安全なインフラの整備に貢献します。また最新のICT技術を導入し、CIMやGISによるデータベース構築などにも対応します。
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地盤データを整理し解析のための地盤モデルを構築、そして対策工の効果を検証
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切土斜面におけるグラウンドアンカー工の対策効果検証事例
ミュー粒子
地盤、大型構造物の密度分布を3次元的に把握できる先端技術
宇宙から到来する素粒子を起源とする高エネルギー素粒子のひとつであるミュー粒子を利用して、地盤や大型構造物の密度分布を3次元的に把握できます。これまで地下空洞や原子炉の内部構造、あるいは大深度の地質構造の探査を重ねてきました。現在は、適用の難しい分野での実用化に向けてさらなる改良・開発を進めています。
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ミュー粒子探査機一式:
初期~中期の研究開発段階を経て最終的な段階に移り、実用化に向けて取り組み中、地下数十メートル前後の密度構造から地下構造を解明する新しい手法として確立するとともに適用範囲の拡大にトライしています。
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上部にある球体シンチレータ:
宇宙から降り注いでくる宇宙線ミュー粒子をまずはこの球体シンチレータによって測定します。
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下部の5連シンチレータ:
上部と下部のシンチレータをほぼ同時に通過するミュー粒子の数をカウントすることによりミュー粒子が降り注いできた方向と探査機上方の密度状態を把握、このデータを解析することにより、測定対象の密度構造を明らかにします。
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ミュー粒子探査の測定・解析事例:
地盤中に空洞がある場合の密度構造を3次元的に解析した事例
人材育成
多角的な人材育成
階層別・目的別にレベルアップ、技術と人の両輪でサービス向上を推進
階層別としては、課長・課長代理・主任・新入社員を対象に研修を実施。目的別としては、社内技術研究発表会・現場力アップ研修・英語力向上研修などを行い、多角的に社員の資質向上をサポートしています。当社のサービスは「技術と人」という強い思いから、安心・安全かつ豊かな社会づくりに貢献することを胸に刻み、日々の業務に取り組んでいくため、社員の心技体のバランスを大切にしています。
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技術者スピリッツの継承
既存技術とその根拠を正しく知ることで、現場に適した応用力と信頼性を高める
既存技術の根拠を正しく理解していなければ、現場データの読み取り方に信頼性は生まれてきません。たとえば、当社ではボーリング調査によって取得されたボーリングコア(地盤の円柱状試料)から、その土地を構成する地層の種類や、硬さや地下水の通りやすさなどの性質を観察します。この地盤を見る目となるコア観察技術を習得することで、地盤を知り、どのような対策が必要かなどの検討を正しく行うこともできます。こうした技術者に必要な基本を実践的に一つひとつレベルアップ。その上で、既存技術と組み合わせ、現場に適応したデータ取得の精度・条件・範囲を拡大する応用力も身につけていきます。大切なのは、自らの手で実現するぞ、という姿勢。「人が仕事をする」という技術屋の基本を全社員が継承し続けていくことで、お客様からの信頼を守り、高め続けているのです。
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現場力アップ研修でのボーリングコア観察の実地研修風景:
社員の個性や専門性を尊重しながら、「考える」「判断する」「提案する」ことを行動できる技術者を育成しています。
川崎地質における公的研究資金に関わる不正使用・不正行為への対応について
川崎地質株式会社では、文部科学省が示す「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)」及び「研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて」等を踏まえ、公的研究費の適正な運営管理及び不正行為防止についての規程を制定し、公的研究業務における不正防止に取組んでいます。当社の管理体制、不正行為等通報窓口は以下の通りです。
1.管理体制
最高管理責任者:代表取締役社長
統括管理責任者:経営管理本部長
コンプライアンス推進責任者:研究業務を遂行する事業所の事業所長
2.不正行為等通報窓口(相談窓口も兼ねています)
社内窓口:研究費の不正使用の場合
川崎地質株式会社 経営管理本部
〒108-8337 東京都港区三田 2-11-15(三田川崎ビル)
電話 :03-5445-2071
FAX:03-5445-2073
社内窓口:研究業務における不正行為の場合
川崎地質株式会社 企画・技術本部
〒108-8337 東京都港区三田 2-11-15(三田川崎ビル)
電話 :03-5445-2088
FAX:03-5445-2093
(受付時間 9:00~17:30、土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始の休日等を除く)
社外窓口:不正使用・不正行為共通
高井・岡芹法律事務所 研究業務遂行上の不正等に係わる社外窓口
〒108-8337 東京都千代田区九段北4-1-5市ヶ谷法曹ビル902号
電話 :03-3230-2331 FAX:03-3230-2395
e-Mail :compliance@law-pro.jp
(受付時間 9:00~17:00、土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始の休日等を除く)
※通報および告発にあたっては、下記の様式をご使用ください。
(研究費等不正使用 研究業務不正行為等)申立書