地球を相手に、ともに挑戦できる人。
あなたがこれから活躍するのは地球…。
世界の、日本の、都市であり、大地であり、河川であり、海洋です。
挑戦する人、探求する人、努力する人。
世界に誇る技術力を、地球の未来のためにどのように活かせるか…。
そんなビジネス発想力はどんな難問にも挑戦する
「川崎地質探求心」から生まれました。
一緒に、未来のために…。
土木・建築、防災・減災、海洋・資源・エネルギー、メンテナンスなど様々な分野で、
地質・地盤に係るコンサルティング・エンジニアのエキスパート集団の一員として、
ともに手を携えて挑戦できる人を求めています。
もっと知りたい川崎地質のこと、栃本社長に一問一答
これまで川崎地質はどうやってきたのか、今後どうしていこうとしているのか、これから社会に飛び出そうとしているみなさんにどんな期待を込めているのか。そんなことを栃本社長に直接伺ってみました。
栃本社長の考える「川崎地質の特徴」について
教えてください。
「現象を正確に診断し、解決策を提案できる力」
これが当社の強みです。
現在、建設業界は、2020東京オリンピック・パラリンピックによる新規構造物建設などのミッションを無事に完遂する一方で、既存公共インフラ構造物などの維持管理の仕事が増大しています。これは当社の得意分野の一つであり、多くのお客様が私たちに期待されています。
私たちは、物理探査技術、現場計測技術をベースにした地質調査の専門集団として、これまで道路、橋梁、河川、ダム、空港、港湾などの様々な仕事に携わってきました。その中で、多くのお客様が評価してくださっているのは、地質・地盤に係る様々な問題に対し、その解決策を明確に提示できる点だと考えています。
その実現に必要なのは、「現場を正しく診る力」です。まずは何が問題なのかを見つけ出し整理する。そして、解決に導くための検討・解析の基礎となる地質・地盤モデルを、現実に即して構築していきます。いかに高度な数値シミュレーションを適用しても、元のモデルが的確でないと意味がありません。そのため、現場をよく診て、最適な地質調査を計画・実施し、地盤の性質と工学的特性を一体化させてモデル化することが重要です。こうした情報を得ることで、はじめて「お客様が求める真の答え=安全で丈夫な建物、構造物を支える地盤・地質に対する報告・コンサルティング」も可能となるのです。
ですから私たちは、「現場主義」をモットーに仕事に取り組んでいます。そんな力を若い社員にも養ってもらえるよう、新人研修の時から現場実習を取り入れた教育プログラムを準備しています。
地質・地盤問題は、
机上だけでは解決できない。
だからこその現場主義
「現場主義」は、
技術者だけに必要な考えですか?
技術、営業、事務と全員が「現場主義」で
目の前の課題に取り組むことで
チーム力は向上します。
現場主義の大切さを理解する上で、最もわかりやすい事例は、災害現場です。いまや地球温暖化などの影響により、想定外の災害が多く発生しています。だからこそ、一刻も早く現場の状況を正しく知り、原因を究明しなければ、有効な復旧・防災・減災対策を立案することはできません。いまはドローンで災害状況を一目瞭然に捉えることができますが、地下の目に見えないものを対象とした場合、実際に現地へ赴かなければ、1m下の状況ですら理解することはできません。
私たちは、地球科学のエキスパートとして数々の災害現場に対応してきました。そこで実感したのは、いくら優れた理論とコンピュータを使ってシミュレーションしても、実際の現場とは異なることがあり、現場でしか正しい答えを導き出せないケースが多々あるという事実です。もちろん、いままで同様に先進のICT、AIなどの技術や機器は積極的に導入し続けていきます。しかし、頭だけでは想定できない膨大な情報が複合的に絡んでいる現場を直接診る、現場の方と直接会話することで、はじめてわかることは多いのです。土にまみれて得た情報は、机上ではじき出した1,000の情報よりも価値があります。これこそ、川崎地質が長年継承し続けているスタンスであり、世の中の役に立つ仕事をやり遂げるための第一歩だと信じています。
こうお話しすると、技術者だけの考え方と感じるかもしれませんが、現場主義はすべての社員に大切な姿勢です。技術者が赴く調査・探査のフィールドだけではなく、営業がお客様とお会いする場も大切な現場です。私たちに何が求められているのか、優先すべきことは何かなどをしっかりと汲み取ることが、仕事の成否を分けます。さらに、直接現場に関わっていないように思える事務系スタッフも、技術や営業をバックアップするためには、現場と直結した考え方、対応が求められます。「全社員が現場と関わっている」その意識があるからこそ、仕事の質は向上し、一人ひとりの達成感も大きくなるのです。
現場は、全社員が川崎地質らしさを
発揮できる最高の舞台
川崎地質だけの技術・機器が
たくさんあると聞きましたが…
顧客が求める答えに挑戦・探究し続けていくたび、当社のストロングポイントは増加しています。
私たちは、業界最先端の技術や装置をいくつも所有していますが、そのすべてが「お客様が求めるご要望にお応えしたい」という強い使命感から誕生したものばかりです。
たとえば、かつて国連海洋法条約による延長大陸棚の画定のため、調査、解析の依頼がありました。これは低い精度だと国連に簡単に却下されてしまう厳しいもので、以前ロシアが提出したときはNGになったようです。認可レベルを実現するには、コスト面、技術面であまりにも多くのリスクがありましたが、私たちは新たな課題に挑戦しました。そして、当社が提出した調査解析データは、無事に国連に認可されました。その結果、海底の鉱物資源などを採取できる国際法上の日本の大陸棚として、小笠原諸島の東などの太平洋の海域=約31万平方キロメートルが国連の委員会より認められたのです。日本の大陸棚の拡大が認められたのは、初めてのことでした。昨今は、石油などに代わる新エネルギー資源探査などへの依頼も増えています。これも、私たちの先輩が挑戦を重ねて築き上げた「海洋調査部門」を備えているからであり、いまでは当社のストロングポイントの一つとなっています。
また、東日本大震災では、津波に破壊され港湾の海底の様子がまったく変化してしまい、このままではどこまで船が入り込むことができるのかわからず二次災害を起こす可能性がありました。そこで当社は、独自に開発した水上バイクを用いた探査を開始。海底の様子を細かく調べ上げ、一刻も早く復旧につなげられるようにお手伝いしました。他にも地中探査を行う際には、当社が開発した地中レーダで、従来よりも深い地盤のデータを提供することができるようになりました。
また現在は、構造物などのメンテナンス調査の依頼が急増していますが、高速道路など調査域が膨大な場合、よりスピーディで簡易にチェックできる新たな技術が必要とされます。そこで開発されたのが「小型・軽量化したSAAM式リフトオフ試験を適用した、アンカー構造物の面的な劣化診断装置」です。まずはこれを使用し、全体を大まかにチェックして精査すべきポイントを絞り込むことで、コストも時間もかけずにスムーズに調査を進めることが可能となっています。
困難な課題ほど成し遂げた喜びは大きく、
真に社会に役立つものとなる
男女関係なく、
学校で学んだことを活かせますか?
もちろんです。専門外の知識でも、
意欲さえあれば必ず役立ちます。
当社では土木工学、地球物理学、地質学といった専門知識・技術がコアとなりますので、それを専攻してきた学生にとっては腕の振るい甲斐があると思います。ではそれ以外を学んだ学生は厳しいのかというとそれは違います。
当社がこれまでに培ってきた専門技術、ノウハウは特別であり、当社に入ってからでなければ修得できないものばかりです。その点は入社してから身につけていけばいいのです。私たちが見たいのは、川崎地質の一員として一緒に「挑戦」し続ける姿勢です。それを示してくれる社員には、男女関係なく平等にチャンスを設けていますし、本人のヤル気を尊重しています。先人たちの築いてきた技術・スピリッツを全部吸収してやる、そんな意気込みを感じたいですね。
そして、私たちが長年培ってきた技術やノウハウを、新たなご要望に応じてどうバージョンアップしていくか、どんな質の高いサービスを提供すべきかを考える「探求心」を磨いてください。みなさんが学んできた知識や経験は、学部や学科を問わずそれを培うための貴重な財産になると思っています。
さらに、人の話を聞く力、理解する力、そして自分の考えを人に伝える力も必要です。医者は、難しい医学用語を並べるのではなく、わかりやすい言葉で親身になって患者に症状や処方を伝えてくれますが、私たちの仕事も同じです。これは男性も女性も、関係ありません。実際、当社では女性エンジニアの数は年々増えています。女性ならではの視点・発想は、多様化するニーズに対応し、時代を先取りするための頼もしい武器になると考えています。
また「技術知識はわからないけど、人とのコミュニケーションが得意だから営業に」そんな考えでも困ります。商品を知らずにその良さを伝えることはできませんから、基本知識はぜひ身につけてください。誰でも得意不得意はありますが、それを克服しようと「努力」し続けることこそ大切です。そんな人間が集まれば、私たちはもっとお客様の、社会のお役に立てる会社になれると信じています。
得意を活かすためにも、
不得意にも挑み続ける姿勢が必要だ
「働き方改革」として、
どんな点を工夫をされていますか?
社員一人ひとりの姿を見守り、
どんな小さな声も聞き取れる環境をつくります。
「努力は人を裏切らない」私はこの言葉が好きです。努力しても必ず成功するとは限りませんし、簡単に結果が現れるわけではありません。逆に大して努力もしていないのに要領よく数字に出せる人もいます。私は、その両人の良いところを正しく評価できる会社でありたいと考えています。そこで採用段階から入社後1年間、リクルート活動から新入社員研修を通して、専属のスタッフがあなたを見守り続けていく、そんな採用・研修システムを採用しています。
もちろんその後も「努力している姿を周りの誰かが見つめ評価している」そんな環境づくりを徹底しています。そのため毎年2回、上司が部下の希望を聴き、これからの育成や配属などを考慮しています。また、勤続5年目を迎えた社員などに対し、事業所の上司ではなく本社の取締役が全国の支社を巡リ、直接本人から声を聞くこともはじめました。
また、いま導入を検討していることに「社内インターンシップ」というものがあります。これは転勤などしなくても他部署やエリアの異なる職場で研修を行え、仕事の視野を広げ新しい経験を積める、また本人の適性や希望によりマッチした働き方を見つけ出せるようにしようという試みです。
他にも、女性社員の意見をより具体的に反映できるように「女性技術者の会」も立ち上げました。運営は本人たちの意思に任せ、事業や技術開発のアイデアから、仕事の進め方や職場環境の改善まで、いろいろな意見を発信してもらっています。結婚後、出産後、どのように会社で働くことができるのか、スキル、キャリアアップはどうなっていくのか。さらに、女性ならではの発想での新しい事業提案など、どんな意見が飛び出してくるのか、私は楽しみにしています。
このように、私たちは「社員一人ひとりの声を」を最も大切にしています。それぞれに考え方、取り巻く生活環境などが異なる全社員の声を汲み取りながら、残業を減らす時短の工夫や有給なども含めた休日の充実、さらに誰もが希望する仕事や働き方ができる体制づくりを進めています。実際に男性社員の育休取得率も少しずつ上がっています。
こうした型にはまらない方法を実践できるのも、昔から培われてきた川崎地質の気質なのかもしれませんね。
結果だけでなく、努力する姿も評価する、
そんな会社であり続けたい